エネルギー診断プロフェッショナルを受験したいのですが合格率がどれくらいの資格なのか知りたいです。
受験する上で合格率は知っておきたいですよね!エネルギー診断プロフェッショナルを取得した私が説明します。
- エネルギー診断プロフェッショナルの合格率は36%~59%
- エネルギー診断プロフェッショナルの合格率と受験者数の最近の傾向
- エネルギー診断プロフェッショナルは難しいのか?エネルギー管理士の合格率と比較してみた
エネルギー診断プロフェッショナルの合格率は36%~59%
エネルギー診断プロフェッショナルとは?
まずはエネルギー診断プロフェッショナルがどんな資格か説明します。
エネルギー診断プロフェッショナルとはエネルギー管理士試験や省エネ大賞など運営している一般社団法人 省エネルギーセンターの認定試験です。
エネルギー消費実態の調査・分析を行い、スマートできめ細やかに省エネルギーを推進する人材を発掘・育成する「エネルギー診断プロフェッショナル認定制度」を創設し省エネ提案ができる人材を資格として認定しております。
エネルギー診断プロフェッショナルの概要と私がオススメしたい理由については別の記事に書いていますのでぜひご覧ください!
エネルギー診断プロフェッショナルの合格率をまとめてみた
ではエネルギー診断プロフェッショナルの合格率はどれくらいなのでしょうか。
合格率については省エネルギーセンターのHPに記載がある為、そこから情報を整理しました。
この資格は筆記試験である一次試験と面接である二次試験の二部構成となっております。
ホームページには第1回からの一次試験と二次試験の合格率がそれぞれ掲載されております。
試験別でみると一次試験と二次試験どちらも60%~70%程の合格率となっており高い合格率で推移しております。
もちろん一次試験と二次試験両方合格しなければ認定してもらえない為、一次試験と二次試験両方の合格率を掛けてみました。
二次試験は一度落ちても来年なら再度二次試験から受験できるそうなので、二次試験受験者の全員がその年の一次試験合格者とは限らないのですが、今回は目安としてそれを無視して合計してみました。
その一次試験と二次試験を一発合格する場合の合格率ですが、36%~59%となりました。
一番低い時は第4回で二次試験の合格率が低かった(51.2%)為、このような結果となりました。(36.3%)
それ以外については概ね50%前後といった結果です。
よって資格試験としては高い合格率といえると思います。
今までの合格率(第1回~第9回)を全て表にまとめてみましたのでご確認ください。(表①)
一次試験 | 二次試験 | 計 | ||||||
回 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格率 |
第1回 | 436 | 353 | 214 | 60.6% | 208 | 162 | 77.9% | 45.9% |
第2回 | 307 | 230 | 145 | 63.0% | 166 | 112 | 67.5% | 48.7% |
第3回 | 231 | 178 | 117 | 65.7% | 137 | 87 | 63.5% | 48.9% |
第4回 | 234 | 179 | 105 | 58.7% | 127 | 65 | 51.2% | 36.3% |
第5回 | 199 | 133 | 85 | 63.9% | 105 | 70 | 66.7% | 52.6% |
第6回 | 198 | 142 | 96 | 67.6% | 112 | 70 | 62.5% | 49.3% |
第7回 | 174 | 107 | 74 | 69.2% | 95 | 63 | 66.3% | 58.9% |
第8回 | 132 | 88 | 57 | 64.8% | 71 | 46 | 64.8% | 52.3% |
第9回 | 90 | 50 | 35 | 70.0% |
一次試験と二次試験を一発合格する合格率は36%~59%で概ね50%前後
エネルギー診断プロフェッショナルの合格率と受験者数の最近の傾向
では最近の受験者数の状況を見てみましょう。
第1回の受験者数が353人に対して今年度の第9回は50人とかなり減少傾向にあります。
但し今年度はコロナウイルスの影響が考えられる為本当はもう少し多かったでしょう。
受験者数については毎年減少傾向にありますが、合格率については大きく変化しておらず一次試験と二次試験ともに60~70%を推移しております。
では今後の受験者数について考えてみます。
菅首相が2021年所信表明演説で、「2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指す」と宣言したことをきっかけに、省エネの必要性が一層高まっていくと予想されます。
よって企業が今以上に省エネが必要となることからこの資格の需要は今後増えていくのではないでしょうか。
昨今受験者数が減少傾向にあるものの世の中の動きをみると今後エネルギー診断プロフェッショナルの需要は高まるといえる
エネルギー診断プロフェッショナルは難しいのか?エネルギー管理士の合格率と比較してみた
では最後にエネルギー診断プロフェッショナルの難易度を考える上で同じ省エネルギーセンターが運営しているエネルギー管理士と合格率を比較してみました。
2010年以降のエネルギー管理士(熱・電気)合算の合格率は以下になります。(表②)
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2010年(平成22年) | 12,516 | 4,390 | 35.10% |
2011年(平成23年) | 11,897 | 2,358 | 19.80% |
2012年(平成24年) | 12,049 | 2,089 | 23.30% |
2013年(平成25年) | 11,102 | 3,094 | 27.90% |
2014年(平成26年) | 10,613 | 2,280 | 21.50% |
2015年(平成27年) | 10,537 | 2,454 | 23.30% |
2016年(平成28年) | 10,468 | 2,108 | 20.10% |
2017年(平成29年) | 10,558 | 3,002 | 28.40% |
2018年(平成30年) | 9,912 | 2,770 | 27.90% |
2019年(令和1年) | 9,830 | 3,207 | 32.60% |
2020年(令和2年) | 7,707 | 2,828 | 36.70% |
エネルギー管理士の合格率は20%~30%なのでエネルギー診断プロフェッショナルと比較すると約半分程の合格率となります。
やはり難関資格であるエネルギー管理士と比べると合格率が全然違いますね。
試験形式が違う為一概には比較できませんが合格率から見る限り、エネルギー診断プロフェッショナルは難関資格ではないと言えそうです。
エネルギー管理士の合格率と比較する限りエネルギー診断プロフェッショナルは難関資格とは言えない
以上がエネルギー診断プロフェッショナルの合格率の説明となります。
2050年のカーボンニュートラルを考えると今後必ず需要がある資格である為、合格率が高い内に取得することをオススメします!
受験を検討する方は過去問に関する記事もぜひご覧ください!
ではまた!